どうも、ふぁるまりです。
一連の(繋がってるかな?)疼痛コントロールについての記事はこちらから。
ざっくり過ぎてあまり参考にならないかもしれません。。。
第二弾はこちら。
オピオイドの注射薬を主観を交えざっくりと紹介。
さて、今回はオピオイド注射薬の処方への対応についてお話ししたいと思います。
オピオイド注射薬の交付
下記厚労省の資料にもあるように、
https://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakubuturanyou/dl/2012iryo_tekisei_guide_053.pdf
- 薬液を取り出せない構造で、注入速度を変更できないものを手渡す
- アンプルやプレフィルドシリンジの状態で手渡すことができない
というのが原則としてあります。
また、例外的に、
- 薬剤師(麻薬小売業者)が患者宅に持参し、医師(麻薬施用者)からの指示を受けた看護師に手渡す場合
は交付可能です。
ただ、実際はアンプルで交付するケースはほとんどなく、オピオイドを生食で希釈し、
ポンプを使った持続投与が行われることが多いです。
ではどのように投与されているのでしょうか?
持続皮下注
翼状針やサーフロー留置針を用いて、投与します。
穿刺部は体動時にも動きにくい、前胸部や腹部が多いです。
着替えもしやすいですね(^^)
吸収量を考えると、流速は1mL/hrが限界とされています。
0.5mL/hrで調製されることが多いです。(理由は後述)
静脈注射
と言っても在宅の現場ではCVポートやPICCから中心静脈への投与であり、末梢静脈に投与することはないと思います。
こちらはある程度の流量が必要であったり、流量が少ない場合は輸液と併用したほうが良いかもしれません。
と、いうのも
こういうのが体に入っているわけですが、ポート部分+カテーテル部分を合わせると、
約1mLくらいの容量があります。
薬液交換の際は、閉塞防止のためヘパリンや生食(ロック液と言われます)でこの部分を満たす必要があります。
そうです。
新しい薬液を接続したときに、ロック液を置換する時間を考慮しないといけません。
流速が0.5mL/hrである場合どうしましょう?
ということを考えて、様々な提案が必要ですね('ω')ノセンセー
さてさて。
皮下注射にせよ中心静脈注射にせよ、オピオイドの注射薬を充填するためのデバイスが必要です。
ということで、次は持続投与のためのデバイスを紹介したいと思います。
それではまた。
Have a good 在宅!